「ブックメーカー必勝法がある」
「ブックメーカーアービトラージ(両建て・両賭け)を使えば絶対に負けない!」
このような話をネットで見かけたりすると、具体的な方法を知りたくなりますよね。
もちろんブックメーカーを楽しむ中で「もっと勝ちたい!」という思いが強くなっていくのも無理はありませんが、安易にブックメーカーのアービトラージベッティングを行うとリスクが伴います。
ですが、アービトラージの考え方を工夫をすることで稼ぐことは可能です。
そこで今回は、なぜリスクが伴うのか、「ブックメーカーのアービトラージ」と「アービトラージを活用した4つのテクニック」について詳しく解説していきます。
一緒に理解を深めていきましょう!
アービトラージとは?特徴を解説!
英語表記「Arbitrage」の日本語読みで「裁定取引」のことをいいます。
裁定取引とは、株式や証券など金融商品における金利差や価格差に注目して、利益を得る取引手法になります。
金融用語では「サヤ取り」「スプレッド取引」とも言われており、近年では投資手法を指す用語として使われることが増えています。
金利差や価格差を利用して、利益を得る取引方法であることをご理解いただけたと思いますが、オッズが変動するブックメーカーでも応用することができます。
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)とは
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)とは、簡単にいうとブックメーカー運営会社の間で生じる「オッズ差」を利用して利益を目指す投資方法です。
ブックメーカーアービトラージの別の名称
- ブックメーカー両建て
- ブックメーカー両賭け
ブックメーカーのアービトラージの例
ブックメーカーでアービトラージが適用できる例をご紹介します。
ブックメーカーの運営会社は1,000社以上あると言われており、それぞれ違ったオッズを提供します。
それ自体は普通の話ですが、オッズ差が極端になるとプレイヤーが確実に稼げるという状況になります。
アービトラージについては下記の例を参考にしてください。
日本勝利 | ブラジル勝利 | マージン | |
---|---|---|---|
Aブックメーカー | オッズ1.55倍 | オッズ2.60倍 | 103% |
Bブックメーカー | オッズ1.70倍 | オッズ2.30倍 | 1.023% |
プレイヤー | オッズ1.70倍 | オッズ2.60倍 | 97.3%(利益率2.7%) |
マージンの計算方法
- 100÷1.55+100÷2.60=64.5+38.5=103%
- 100÷1.70+100÷2.30=58.8+43.5=102.3%
- 100÷1.70+100÷2.60=58.8+38.5=97.3%
「Aブックメーカー」と「Bブックメーカー」では「日本」もしくは「ブラジル」が勝利した時のオッズは異なります。
マージンとは利益率のことであり、103%は3%分、ブックメーカー側の利益(手数料)を示しています。
一般的にブックメーカーのマージンは100%を超えており、手数料を取っています。
この例で、アービトラージを成立させるためには10,000円の資金を用意して
- Aブックメーカーで日本の1.7倍に6,050円賭けると
1.70倍 6,050円=10,285円 - Bブックメーカーでブラジルの2.6倍に3,950円賭けると
2.60倍 3,950円=10,270円
勝敗に関わらず試合後には約270円の利益が生まれます。
このように確実に収益を上げることができます!
ブックメーカー必勝法と呼ばれる理由がわかりますね!
ブックメーカーのアービトラージの特徴
ブックメーカーアービトラージの特徴について解説していきます。
上手く活用することで、ブックメーカーで稼ぐことができるヒントは得られると思います。
- 理論上は必ず勝てる
- 2つ以上のブックメーカーの登録が必要
- 資金が必要であり管理も大変
- 試合を探すのがとても大変
- マックスベット(MAX BET)規制という壁がある
では1つずつ解説していきます。
①理論上は必ず勝てる
先ほどの例のように、どちらが勝っても、利益を出すことができます。
ただし、見つけることができたとしても数%の利益の場合が多く、大きくは稼ぐことが厳しいというのが現状です。
少額では割り合わないなんてことも多いです!
②2つ以上のブックメーカーの登録が必要
1つのブックメーカーでは、両方の試合に賭けてもプレイヤーが利益を出すことはできません。
必ず2つ以上のブックメーカーで、利益の出る試合の組み合わせ見つける必要があります。
複数のブックメーカーにある程度の金額を入金しておく必要があり、手間がかかります。
③資金が必要であり管理も大変
お気づきかと思いますが、少額で稼ぐことには不向きな手法です。
2つのブックメーカーに対して、多額な資金を入金しておく必要になります。
また、賭け金の入力ミスによるヒューマンエラーも考えられます。
初期費用が多くかかるため、初心者向きではありませんね…
④試合を探すのがとても大変
利益が出る試合の組み合わせを探すことも大変です。
また、そのような利益が出る試合を見つけても、タッチの差で修正されてしまったりすることもあります。
近年のブックメーカーはAIが進化し、より見つけづらくなっています。
また、見つけたとしてもオッズが修正されてしまうケースもあります!
⑤マックスベット(MAX BET)規制という壁がある
マックスベット(MAX BET)規制とは、最大で賭けられる金額の上限を制限されてしまうことを言います。
つまり、今までは30万円を一度に賭けられていたのに、急に3万円までしか賭けられなくなってしまった…ということがあります。
各ブックメーカーの利用規約を確認しても、厳密に「何をするとNGなのか」「どのぐらい勝つと規制されるのか」という線引きが開示されていないサイトが多いです。
規制を早める原因の1つが、あからさまに不自然な賭けを行っていることが挙げられます。
- ブックメーカー低オッズ転がしでよく見られる低いオッズ(1.01以下)に対して、連続して数十試合賭ける
- 小数点以下の金額まで細かく賭ける
(アービトラージの疑いがあるような賭け方と見なされる)
例)×32,315円 │ ○32,000円
上記の2つを行った上で、大きく稼ぎすぎると規制されてしまったり、凍結されてしまうケースが多いです。
このようなことがブックメーカーアービトラージには存在し、リスクを背負ってまで、ベットするかは微妙なところですが、利用規約には明確に違反と記載がないのが現状です。
ただし、ブックメーカーにおけるディレイベットは、規制どころか即凍結の可能性が高い危険なベット方法です。利用規約にも違反行為と書かれているため、注意しましょう。
ベット画面と現地による観戦でとの時差を使ったベットで利益を上げるベット方法です。
規制については下記の記事も合わせて参考にしてください。
関連記事:ブックメーカーは勝ちすぎる・稼ぎすぎると規制(凍結)されるって本当?
ブックメーカーのアービトラージの特徴まとめ
このようにブックメーカーのアービトラージは、理論上は確実に稼げるものの、リスクが大きいということが挙げられます。
2010年より以前であれば、オッズの付け方が甘かったり、 ブックメーカーのシステムにも不備などがあり、利用できる可能性がある方法でした。
現時点では、かかる手間やリスクとリターン、メリットとデメリットを比べても、あまりおすすめできる方法ではないのは確かです。
確実に稼げる話はないということですね!
ブックメーカー必勝法アービトラージを使った詐欺に注意
ブックメーカー必勝法のアービトラージを使った情報商材が数年前に流行しました。
誘ってくる全ての業者が詐欺ではありませんが、ブックメーカーにおいて確実に稼げるというのは上記でもお伝えした通り、あり得ません。
アービトラージ自体も詐欺ではありませんが、どれだけ自動ツールが優秀でも、ブックメーカー側の規制を完全にかいくぐることは不可能と言えます。
アービトラージの商材は基本的には購入しなくて良いでしょう。
関連記事ブックメーカー自動売買ソフト・ツールを買ってはいけない理由とは?シグナル配信サイトを紹介
ブックメーカーはアービトラージを禁止している?
各ブックメーカーの利用規約を確認したところ、明確にアービトラージが禁止と記載のあるブックメーカーはほとんどありません。
ただし、利用規約の解釈的に、アービトラージの利用が難しいブックメーカーはあります。
ブックメーカー自体のサイト用途が「ギャンブル・娯楽」であり「投資・金融」ではありませんので、運営側から見てもあまり快く思われないのが現状です。
もちろんアービトラージを禁止しているブックメーカーで、これらの行為が発覚すると、規制や凍結などの可能性があるため注意が必要です。
【応用編】ブックメーカーアービトラージの考え方を活用した4つのテクニックとは
次に、アービトラージの考え方を使用したテクニックについて解説していきます。
4つのテクニックを使用することで、規制のリスクを下げつつ、稼ぐことが可能になります。
ブックメーカーアービトラージの4つのテクニック
- Oddspedia(オッズペディア)を使用する
- 賭けるオッズが同じではないものを使用する
- 時間差を活用する
- PINNACLE(ピナクル)を使用する
1つずつ解説していきます。
①Oddspedia(オッズペディア)を使用する
Oddspedia(オッズペディア)とは、様々なスポーツの直近成績や対戦成績、スポーツ結果などのデータ分析のみならず、賭けオッズの比較、効率の良い賭けができるベッティングツールを複数提供しています。
- ブックメーカー各社のオッズが瞬時に把握できる
(高いオッズのブックメーカーも教えてくれる) - べッティングツールを5つ提供しており、アービトラージが可能
- 最新のスポーツニュースを確認できる
- 日本語対応であり無料で利用可能
このように、ブックメーカーアービトラージツールとしても優秀であり、無料で利用することができます。
また、156種類のブックメーカーがオッズペディアと正式に提携しているため、オッズペディアからの情報は、規制のリスクが多少下がると考えられます。
ブックメーカー側もそれを承知して提携していると思われるからです。
このように利益にでる組み合わせを、自動計算して表示してくれます。
オッズペディアについては下記の記事を参考にしてください。
関連記事:知らなきゃ損!Oddspedia(オッズペディア)のブックメーカー必勝法ツール5選を解説!
②賭けるオッズが同じではないものを使用する
賭けるオッズ項目が同じものではないものを2つのブックメーカーで賭けるやり方があります。
- Aブックメーカーでは、ダブルチャンス(Aチーム勝利または引き分け)に賭ける
- Bブックメーカーでは、1×2(Fulltime Result)はBチーム勝利に賭ける
この組み合わせで、利益が出せるオッズであれば成立します。
この手法自体もアービトラージと言えるので、やりすぎは厳禁です。
③時間差を活用する
事前ベット限定になりますが、時間差を利用しアービトラージが成立する組み合わせを見つけるやり方があります。
時間差によるアービトラージ活用手順を3STEPで解説していきます。
STEP1 試合を予想して片方を賭ける
事前に勝敗予想で、AチームもしくはBチームどちらに賭けるかを予想します。
1日前には賭けておくことが理想です。
この段階ではデータ分析サイトや予想サイトを参考にしながら、本気で当てにいくことが大切です。
関連記事:【永久保存版】ブックメーカーの予想サイト・データ分析サイトおすすめ17選!
STEP2 オッズの変化を確認する
時間経過と共にチームの負傷や出場する選手、コンディション次第で、オッズが変化することがあります。
事前に賭けたチームのオッズが下がり、反対側のチームのオッズが上がった時に、アービトラージが成立することがあります。
STEP3 資金を調整して別の方に賭ける
うまく資金を分けて賭けることで、確実に稼ぐことが可能です。
その際は、必ず違うブックメーカーで賭けるようにしてください。
同一のブックメーカーではリスクが高いため、別々のブックメーカーで賭けるのが鉄則です。
④PINNACLE(ピナクル)を使用する
日本で使用できるブックメーカーの中で、アービトラージを認めているものは、PINNACLE(ピナクル)になります。
どんなに勝っても絶対に規制しない、他とは違う面白いブックメーカーです。
アービトラージの片方はPINNACLE(ピナクル)を使用して賭けると良いでしょう。
関連記事:Pinnacle(ピナクル)の評判は?サイトの特徴からメリット・デメリットを徹底解説!
ブックメーカーのアービトラージ:まとめ
この記事ではブックメーカーのアービトラージの概要や詳細について解説していきました。
今回紹介したアービトラージについての内容をまとめていきます。
- アービトラージ(裁定取引)は株式や証券など金融商品における金利差や価格差に注目して、利益を得る取引手法である
- ブックメーカーのアービトラージは、複数のブックメーカーを利用して、オッズ差によって生じたプレイヤー必勝状態を狙う賭け方である
- ブックメーカーの会社のほとんどは、アービトラージについて利用規約には書かれていない
- アービトラージのみを実践するのはマックスベット規制などのリスクが伴う
- ブックメーカーアービトラージ必勝法などの投資話は注意する
- アービトラージの考え方を使った賭け方やオッズペディアを使用した賭け、事前ベットによる時間経過に伴うオッズの変化、そしてPINNACLE(ピナクル)を使用することは効果的である
ブックメーカーのアービトラージをそのまま使用するのはリスクが伴いますが、知っておくと、ブックメーカーの賭けに幅を持たせることができるので、覚えておきましょう。
ぜひアービトラージの考え方を利用した4つのテクニックを使ってみてください!
その他、ブックメーカーに関連した知見を深めていきたいと考えている方は、本サイトの記事をご覧ください。
下の記事をご覧になることで、ブックメーカーの理解が深まり、スポーツベットを楽しむことができますよ。
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